着物と茶道 日本の文化ブログ

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《君の手を》

271015日程前に、コンサートでの着付け依頼の問い合わせがはいりました。

私は知らなかったのですが、昨年、30年振りに《橋幸夫さん》がデュエット曲をリリースされ、そのお相手の方、
林よしこ様からの依頼だったのです。

お昼に、八尾プリズムホール、夜は、高槻現代劇場で《君の手を》をデュエットされる為のお着付けでした。

待機の時間も長いので、昼の部は、八尾在住の友人に、高槻はうちからのスタッフに二人の方に行って
貰う事にしました。

27098調べてみると、何と何と、川西出身の方のようでした。

可愛らしい方だったという報告を貰い、応援をしたくなりました。

うちにお稽古に来られている、30代の美容師さんに《橋幸夫さん》の事を聞いてみると、分からない、という返事で、その事にも驚き・・・

ついにこんな時代が来たのだな・・・・・

湿し灰作り

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今日は、37度位あったのではないかと思いますが、今年も、冬に使う湿し灰作りをしました。
この作業は、真夏の暑い時せねばならない、少々きつい作業です。

昨日、炉から、灰を掬いだし、お水で何度も洗いあくや、ごみを取り除きました。
結構な、あくが出ます。
流れてしまう分量の灰も見積もっておかねばいけません。

それを今朝から、風呂敷の上に広げ、水気を取り除き、出来るだけ、平らになる様に広げ、天日で干します。
今日の気温では、数時間で乾燥してきました。
乾燥するほど、篩に掛ける時は楽ですが、炉時期の湿し灰としたら、有効度が低くなります。

先に洗濯ものを取り込んでから、篩の作業にかかろうかと、思った時間だけ、天日干しの時間が長くなってしまったようで、少し、乾燥気味になってしまいました。

後は、保存でいかに乾燥させないか・・・にかかってきます。

150gずつ計って、ナイロン袋に入れ、しっかり括りました。
社中の皆さん、これで安心して、今年もしっかり湿し灰が使えますよ。

この灰作りの大変な作業を皆さんにもお見せしたいのですが、予定が立てられない作業、残念です。

稲の成長

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この2週間、ワンちゃん散歩が兄弟2匹になっています。
今年も日中は、危険な暑さになっていますが、朝夕のワンちゃん散歩は必須です。
人間も、犬も首に保冷剤を巻いて歩きます
名付けて、「空き巣ファミリー」  もう少し洒落た名前を付けて欲しいものですが・・・

散歩中、稲が穂を付けている田んぼを見つけました。
田植えの後から、散歩の度に成長していく稲を見ているのですが、この田んぼは、成長が早いのか、もう穂をつけていました。
お米の好きな私にしましては、有難い事です。
思わず、夫のスマホを借りて撮影。

夏の花、サルスベリ、あちこちで咲いています。
色々なお宅で大小、様々な大きさですが、こちらの木は、背は低いのに、綺麗に花を付けていました。
道路の花壇に植えられた木なのですが、どなたが手入れをされているのでしょうか。
私の身長程の高さで、目の前で見られたので、余計に綺麗さが引き立ちました。
今夏、まだまだ楽しめそうです。

祇園祭献茶式 茶会

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今日は、祇園祭りにちなむ、八坂神社での献茶式とお茶会に出掛けて来ました。

チケットが中々手に入りにくいようで、私一人分だけ回して頂けたので、皆さんの分もしっかり見聞してこねば、と
使命感を持って出発。

八坂神社に行く事すら、何十年振りなので、頂いた資料でしっかり下見をして行ったものの、茶席会場を探す事から、
1人弥次喜多でした。

何せ、お茶席だけでも9席あるという事で、献茶式の前に、1席は、クリアーしておかねば・・・
一番奥にある、清々館からスタートして、ここへは直ぐに入れて頂け、祇園祭りに因んだお道具の組み合わせを、
さっそくに見せて頂きました。

IMG_20190716_115151急いで、献茶式会場に向かうと、本殿には定員オーバーで入れて
頂けず、横に設置されたテントの中で、ビデオを見せて頂く事に。
でもこれが良かったのです。
お家元のお点前が、炭手前からしっかりと拝見出来たのです。

絞りの浴衣地で作ったワンピースを着用された若いお嬢さんと
並んで、家元のお手元をしっかりと見せて頂けました。
凛とした空気の中、時々、どこからか流れてくる風がとても
爽やかで、益々神事が厳かに感じられました。

厄病を払う為に、平安時代から始まった祇園祭り、お献茶が、表と裏の当番で始まったのは、近代のようですが、今年は、裏の担当で、茶席2席だけを表さんが担当されていました。

th[2]お献茶が終わり、向かった【中村楼】では、何と、お家元と同席させて頂け、お隣でも無いのに、少し緊張の時間。
こちらでは、池で鯉が泳いでいるお庭の見えるお部屋で、
立礼のお席でした。

 
【蘇民将来子孫也】という、親孝行の言葉が書かれた軸があり、
お話しを聞かせて頂きました。

 

 

 

c0049825_184376[1]常盤殿・常盤新殿と巡り、いよいよ本命の今日庵主催の【斎館】
こちらでは、朝一番からお外で行列が出来ていたので、後回しに
したのですが、行列が無くなりそうにないので、私も並ぶことにしました。
ようやく、建物の中の待合に入れて頂けたのですが、何と、氷室の如く、大きな氷が置かれたお部屋。
いよいよ茶席に案内され、席が落ち着いたところ、いきなり、お家元が半東で出て来られ、私は思わず「ウオー」と声を上げてしまいました。
お床には、信長公から拝領されたお軸が掛かっていて、祇園祭の様子が緻密に描かれいて感動しました。

c0049825_1102378[1]先日、【助教授】の許状申請を荒木先生を通してして頂いたところですが、今までの許状は、全て大宗匠からの授与でしたが、今回は、坐忘斎宗匠からになります。
この件も含めて、先月の大徳寺でお近くで拝見出来た事に続き、今回の茶会では、こんなに何度もお側に近付ける機会に恵まれ、感動の1日でした。

後残すは、漢字ミュージアムで設営されている、表さんの席と、
一見さんお断りの【一力】だけになりました。
何とか、時間内に、9席制覇出来そうで安心して八坂さんの鳥居を後にしました。
表さんのお席は、立礼で、大勢が入れてゆったりとしていました。

IMG_20190716_143447最後に残した、本日の本命でもある【一力】さんの暖簾をくぐる。
朝は、こちらも行列が出来ていましたが、14時にもなると、
すんなり入れました。
さすがに、チケットと交換におしぼりと冷たいお茶をお姉さんから頂き、大広間で席入りの時を待つ。
大きな梁が目に付く、大広間で、年代物の床や襖絵を見せて頂き、こちらは、カメラOKという事でバンバン写しました。

 

 

IMG_20190716_142743通された茶席では、お点前は無しでしたが、6~7名の舞妓さんが次々お茶を運んで下さる。
こちらでも写真OKという事で、沢山撮ってしまいました。
さすが、舞子さんは写される事にも慣れていらっしゃる。サービス精神バッチリで、シャッターチャンスを作って下さるのでした。

 

IMG_20190716_143117【歓喜入佳辰】

 

 

 

 

 

 

 

IMG_20190716_142943一力さんでは、お道具も写させて頂けました。

 

 

 

 

 

IMG_20190716_170332最後に回った、一力さんが終了した途端、色々な物を見せて頂き頭も一杯になり、お腹はお茶で一杯。お菓子は、ギブアップで途中から鞄の中に、従ってお腹が空いてくる。

食べ残した稚児餅や、行者餅は、持ち帰りました。

何とか思い残す事が無く、一日、無事に全てを廻る事が出来ました。

途中で疲れて来て、心折れそうになりながら、皆さんに報告する為には、何とか行くだけ行ってみないと、と気持ちを立て直し、最後まで頑張りました。

茶道稽古 7月(1回目)

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軸   【行雲流水】

花   宗旦木槿 ねじ花 水引草

菓子  石清水 夏の夜空 水牡丹 清流 紫陽花餅 撫子(香月製)

稽古  《逆勝手》初炭・後炭 葉蓋・洗い茶布 桑小卓での濃茶

 

今日は、梅雨の真っ盛りで、雨が心配でしたが、皆さんきつい雨には遭遇せずに来られた様で、幸いでした。

IMG_20190713_105154新しいお菓子屋さんを発掘したので、特に夏菓子がとてもきれいで、1種類に絞れなくて、色々求めてしましました。

金玉・道明寺・葛餅・きんとん・練りきり
とても綺麗で、皆さんの喜びの声・・・

それぞれに好きな物を選んで頂きました。

最後に私は、石清水を頂きました。

 

IMG_20190714_130300今日は、雨交じりの中でもお二人、浴衣で来られて、とても素敵でした。

きょうのお稽古は、全てを逆勝手でお稽古して頂きましたが、皆さん、きちんとついてこれました。
お薄は、葉蓋・洗い茶巾、お濃茶は【4代仙叟お好み】の【桑小卓】を使いました。
逆勝手は、足取りが逆になるので、かなりの頭の体操でした。
でも皆さん、難なくこなせて、始めての大壁さんも足取りは、直ぐに慣れられましたね。

IMG_20190714_164541又、機会を作って、是非着物や、浴衣でお稽古しましょうね。
最後、お一人残った北村さんとは、お茶相談義も出来て楽しかったですね。

これからも頑張りましょう。

茶道稽古 6月(2回目)

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軸  【清流無間断】 辻常閑

花  シラサギカヤツリグサ 江戸萩 段菊

菓子 金魚(錦玉)水無月 上政製

稽古 茶通(更好棚)初炭 続薄(大津袋・油滴茶入れ)洗い茶巾

IMG_20190630_120538今日は、8時から、朝美さんとお稽古を開始しました。
彼女は、まだ子供さんが寝ているうちに家を出て、10分余りの我が家に到着。
月に1日、子供さんから離れて、ご自分一人の時間を楽しむ為に、我が家での茶道稽古に来られます。
凛とした空気の中、とても清々しい空気が流れて行きます。
二人で思わず「気持ちイイね・・・」と顔を見合わせました。

「お茶室マジック」と、的中の言葉が井村さんの口から
出てきましたが、正にそうです。
本当に、茶室の空気は、特に朝の空気は気持ちイイ。

今日は、「夏越の祓い」の日だったので、水無月のお菓子も準備しました。

夏だけ食せる、錦玉は、金魚が泳いでいます。
食べるのが勿体ない。
でも、皆さんツルツルを上手に食べて下さったのでよかった。 合掌

IMG_20190630_174612午後からは、森田さんが、角だしを結んで、着物で来られました。
思わず、皆で歓声!!!

ご本人は練習無しで、1回で結べたとご満悦。
段々腕が磨かれて来ます。

とてもよく似合っておられます。
私も、嬉しいです。

このシーズンだと、どんどん浴衣も着てみて下さいね。

7月、8月楽しみにしています。

赤ちゃんカタツムリ 

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梅雨入りはまだなのに、庭の紫陽花は、既に終盤になってきています。

少し、遅れて咲き始めた種類の紫陽花を、これで最後かなと思いながら、トイレに入れてみました。

その時は、分からなかったのですが、葉っぱにゴミが付いていると思い、取ろうとしてよく見てみると、
赤ちゃんカタツムリです。
葉っぱの裏に付いていたのでしょうか。
スマホを取りに行っている間に、丸いゴミの様に見えた彼が、角を出し、動き始めていたのです。
私に見つかったから、警戒してか、逃げの体制でしょうか。
何もしないのに、必死に隠れようとしているようです。

時間をおいて、再度トイレに見に行ってみると、何処にもいない。
葉っぱの裏を探しても見つからない。
直ぐに、庭に戻してやればよかったのかしら・・・と反省

今年は庭でカタツムリを沢山見かけましたが、こんなに小さい子は始めてでした。

昨今、親子間のトラブルの多い人間社会ですが、彼らの親子関係はどうなっているのかしら、
と思いを馳せていました。

花嫁着付け レッスン

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今日から、美容師さんへの花嫁着付けレッスンを開始しました。

私も16年振りになるので、数日前から、かなり準備・練習を致しました。

長年、衣装ケースに入れたままの衣裳を出して来て、虫干しから始めて、ほつけているところの補習、アイロン掛け、衣装ケースも拭き清めました。

午前は通常レッスンをし、いよいよ午後から、私もワクワク。
道具を見る事から始めて頂いて、仮たたみをし、着付け開始。
通常、二人で着付けるところを、一人で練習してきたので、一度に、前方・後方への説明をするのは、少しタイミングがずれてしまいました。

私のお手本が済み、いよいよ美容師さんの練習開始。
二人でして頂くと、私も二人着付けの呼吸も不思議と思いだし、細かな部分指導も出来、まずは、1回目のレッスンを
終了出来ました。

初めて、花嫁衣裳を触り、練習をした美容師さんも、感想があったと思いますが、私自身も久しぶりに、新鮮な気持ちになり、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。

今日はスタートなので、赤い掛下で練習をしましたが、次回は又変えて挑戦しましょうね。

西宮での月釜

th[5] 今日は、井村さんと二人で、西宮での月釜に行って来ました。

まず、西宮神社では、到着すると直ぐに、待合に入るや否や茶室に案内され、何といつもなら朝食の時間である8時半頃から、生菓子とお茶を頂きました。
初席だったので、お客様の少ない中、ゆっくりと拝見させて頂きました。

軸【江上数峯青々】

薄器 蛍蒔絵

水指 三島写し(打出焼き)芦屋窯

香合 海松絵桐蛤

茶杓 誡堂作 銘 早苗

菓子 四葩(鶴屋製)

花入れ まゆ籠(9種類の花)春咲き秋明菊が珍しいでした

 

IMG_5034-1[1]二席目は広田神社に向かいました。

こちらは、今年から、二か月に1回の開催になっているのですが、丁度、開催月たったので、広田山荘の落ち着いた雰囲気と共に、美味しいお菓子とお茶を頂いてきました。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA瑠璃色のペルシャガラスの花入れに赤い松本センノウが、とても映えていました。

菓子  水藻

水指  萩(新兵衛)

棚   香雲棚(8種類の材で出来ている)

 

 

 

22db47da-s[1]最後に、表千家が今月お当番にあたっている、海清寺に回りました。

表さんにしたら珍しい、ステンドガラスの風炉先屏風を使われたいました。
始めて見ました。かなりの衝撃でした。

軸  待合【行雲流水】

本席【清閑】

A2008_picture_users[1]香合  正倉院御物写 双鳥紋バジル

水指  ギヤマン瓢型(蓋にも瓢が付いていました)

茶器  稲妻蒔絵

茶杓  清風

菓子  清流(二つ茶屋製)

 

 

午前中に三席も回りお茶もしっかり堪能して帰って来ました。

秋になると動けなくなるので、今のうちにしっかりお茶会巡りをしたいものです。

 

 

茶道稽古 6月(1回目)

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軸  【竹葉々起清風】喝堂筆

花   オダマキ 姫葵 鳴子百合

菓子  雪餅 笹時雨 生麩饅頭(上政製)

稽古  長板での初炭 後炭 薄茶 濃茶 長緒

花結び 【 柏 】

 

IMG_20190609_121135爽やかな一日の中で、集いが終わった後の、久しぶりのお稽古でした。

この時期になると食べたくなる、上政の笹の葉を使ったお菓子を準備しました。

笹の香が上級で、プンプン漂っててきます。

今年も美味しく頂きました。

 

 

 

 

IMG_20190609_092959稽古も、2年ぶりくらいの長板で、
炭斗は、蛍篭を使いました。

香合も【橘彫り 四方】を使い、我が家の庭では、既に散ってしまった蜜柑の花の残り香を思い出していました。

庭では、梅花うつぎが、終わりかけていますが、辛うじて、遅咲きの
花びらから、あま~い香りが漂ってきています。

今日は、大壁さんが、2回分のお稽古を頑張られましたが、集いでの成果が、出ている様でした。