着物と茶道 日本の文化ブログ

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大徳寺 利休忌

 

 

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今日は、大徳寺での利休忌法要と五席の茶会に行って来ました。

今月の法要は、裏千家の担当で、何と、鵬雲斎大宗匠と坐忘斎宗匠がご一緒のところを、間近でお目にかかる事も
出来ました。

まず、一席目は、大慈院での表のお席に入り、続いて、9時半からの聚光院での法要にも間に合いました。

何と、ここで、【人間万事塞翁が馬】となったのです。
名前を間違われた事から、次の席に回されたのですが、何と何と、閑隠席の正客席に案内され、江戸時代に作られた
茶室の上座に鎮座させて頂いたのです。
又お裏の、若い男性のダイナミックなお点前も、しっかりと拝見させて頂きました。
このお席では、重要文化財の、三畳の茶室に入れなければ、全くお点前は見えないのですが、その上、正客席に座らせて頂いたのです。
利休忌には、茶人さんが全国から集まって来られるので、そんな中で中々こんなお席に上がらせて頂けるチャンスは
巡って来ないだろう、と思える様な、出来事でした。

お席後、別席で尾張屋さんのお蕎麦と巻きずし2巻を頂きましたが、そのそば券も頂けなかったという、おまけ付き
でしたが、全ては、閑院席での正客席着座で、気分は帳消しです。

 

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その後、枯山水の庭のある瑞峯院に周り、餘慶庵での表さんのお茶を
頂きました。
こちらでは、少し待ち時間がありましたが、雨に濡れた、庭の木々の緑が
とても綺麗で、眺めているだけで、充分時間が過ぎていきました。

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こちらでも、タイミングよく次席に座らせて頂く事が出来、お隣には茨木県から来られた方との同席で、男性の正客も含め、楽しくお話しが進みました。
珍しい花【金蘭】や、【カキ蘭】にも出会う事が出来ました。

四席目は、一般拝観謝絶の三玄院に向かいました。

【塵中一丈日】の軸が掛かっていましたが、あまり見かけない言葉なので、帰宅後調べてみましたら中国の五言律詩の中の一句との事でした。
こちらも聚光院同様、お裏さんだったのですが、遠州流の男性の方がお正客に座られていて、楽しくお席を盛り立てておられました。

香合 聚光院の古材

釜  棗型

 

IMG_20190528_135647最終席は、玉林院でした。

この頃になると、重菓子は口に入らず、干菓子の削種だけで、
表さんのお茶を頂きました。

10人ほどのお席で、席主さんが東京や、九州から集まって
来られているというユニークなお席でした。

庭には立派な松が、立っていて、思わずスマホを持ち出して
しまいました。

何せ、大徳寺は広い・・・

昨年は、あまりお道具を見る余裕が無く四席回って、今年は、しっかり見せて頂いて五席回り、少し要領を得た
様な気がします。
次回参加出来る機会があれば、文化財としての各塔頭自体にも目を馳せ、楽しみたいな、と思いながら、松屋藤兵衛の【紫野松風】だけはしっかりお土産に買って帰りました。

あいにくの雨でしたが、その分涼しく、雨に打たれた緑は瑞々しく、幸いした一日でした。

 

茶道稽古 5月(3回目)

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軸  【日日是好日】

花  小判草 箱根うつぎ 梅花うつぎ

菓子  深山つつじ 雪餅(上政製)

稽古  色紙点 長板での薄茶・濃茶

 

今日は、集いに参加出来なかったよし子さんの為に、お稽古を設定しました。

御所籠を使っての新しいお稽古が、集中して出来て、よかったですね。

私にとっても、始めて教える内容で、準備も充分に出来、好都合でした。

我が家の庭では、あまり花を付けてくれない、箱根うつぎの花色の変化も楽しめました。
白で咲き始め、ピンクになり、散る前には赤くなる、何とも楽しい花です。
一足先に、これからの時期、毎年楽しみにしている、上政製の葛饅頭も頂いて貰えました。

 

お茶に触れ合う集い

CIMG5504軸  【薫風】 兜の絵画賛

花   小判草 梅花うつぎ 姫檜扇

菓子  せせらぎ(福助堂製)

園の賑い(京都鍵善) 削種(京都甘春堂)

 

 

 

 

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今日は、みつこ着付け教室に来られている方々19名を
【お茶に触れ合う集い】にお招きして、お茶会を行いました。

天候も丁度いい具合で、着物で1日過ごして頂くには、最高の日となりました。

今回で3回目の開催でしたが、社中の人達もパートパートで、責任を持って動いて下さり、お客様からは、お褒めと感謝の言葉を沢山頂きました。

一日、ゆっくり過ごせて頂けた事が、社中全員、何より嬉しい事でした。

 

CIMG5492数か月前から、皆で計画と練習をして、気持ちを一つにして臨んだ本番でしたが、各自がそれぞれの担当場所を責任を持って遂行して下さった成果だと思います。

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勿論、お客様も全員、着物を着て鼓滝駅に集合していますので、商店街の方達にまで、話題になったそうです。

CIMG5448行きは車でお迎えに行っておりますが、帰りは歩いて駅まで向かって頂きましたので、周りから見たら、本当に
華やかに見えた事でしょう。

薄茶と濃茶の間では、点心を準備しましたが、今回は、高評で、
幸寿司さんに無理をお願いし、メニューに無い、お弁当を準備して頂き、本当にお値打ちでした。

 

 

CIMG5445 S__3063821庭の花も、蜜柑が満開で、沙羅双樹が咲き始めていたので、皆さん、狭い庭ながら、楽しんで下さり、幸いでした。

 

 

 

 

S__3063820今年は、カタツムリも庭に多く住んでいて、藤棚の下で見つけてくれたようです。

 

 

 

 

 

 

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茶花が必要なので、ついつい植物が多くなり、入り過ぎていますが、大切にしていても枯れていくものもありで、
難しいです。

皆さん、次回開催時も、又是非お越しください。

お陰様で、社中の人達も、益々意欲が出てきているようですので、腕を磨いて、頑張ります!

 

ミホミュージアム

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今日【令和】初日は、滋賀県甲賀町の山の中に佇む、ミホミュージアムに行って来ました。

大徳寺龍光院にある、【国宝窯変天目】のお茶碗を見に行ってきたのです。

世界に三個しかない、曜変天目のうち、滅多に展観されない茶碗で、大変楽しみに出掛けました。
ゴールデンウィークの道路渋滞も懸念して、早朝から出発したので、ゆっくり見る事が出来、目的の【曜変天目】
台に載って少し高い位置からしっかり見る事が出来ました。

本当に【小さな宇宙】を感じられる茶碗で、輝きに感動 !!!!!

2時間後、展示室から出てきたら、すごい行列が出来ていて驚きました。
駐車場で待っている時も、他府県Noの車がたくさん止まっていて、人気の高さが伺えたのですが、この山の中に、
遠くからこれだけ沢山の方が来られたのだな、とその点においても感心しました。

余韻を楽しむために、次に予定していたレストランでの食事は、こちらも凄い行列で入店を諦め、帰路に着きました。

またまた、今日も早起きは三文の徳でした。

又、【令和初日】の思い出にもなりました。

茶道稽古 4月(3回目)

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今朝は、庭の藤の花房がどんどん長くなり、珍しい黄色の牡丹も10個のうち半分が開花して、とても良い香を放ってくれています。

お二人が着物で来られたので、花と並んでみたら、さすが、花に負けず、とても綺麗でした。

花だけで、写真を撮っているより、一段と写真全体も映えて思わず「美しい・・・」と、お稽古の手を休めて、皆でしばし、撮影会。

お二人共、着物も綺麗に着れて5月のお茶会の準備も、着々と進んでいます。

本日の菓子は、【落とし文】(木村製)
好いた方に拾って貰う為に、わざと恋文を落とす
この時期、【オトシブミ】という虫さんが葉っぱに卵を産み付けて、葉っぱを落とす事と重ね合わせて、新緑の頃の菓子となったようです。

楽しい一日でした。

藤とカタツムリ

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近くの山からは、上手になった鶯の声が届いており、我が家の庭では、小雨に打たれた藤の花が、一段と艶やかに
咲き誇っています。

飛んでくる蜂を避けながら、しっかり香も楽しめています。

IMG_20190424_083855又、牡丹の蕾も今にも開きそうな大きさまでになっていますが、
近くに寄ってみると、葉っぱの上でカタツムリが顔を出していました。
今朝の小雨で水分補給が出来たのでしょう。
角を一杯に広げています。

牡丹の開花は、明日でしょうか?

今年は、10個の蕾を付けています。

 

 

 

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花蘇芳も、今庭で満開なのですが、花が落ちたのかな???と思って
しゃがみ込んで見ると、地面から数センチだけの枝に何と、花が
付いているではないですか。
いじらしくなりますね・・・

 

 

 

 

 

IMG_20190424_083817昨年は咲かなかった、大手毬の花が今年は咲いてくれました。

花達も、その年のご機嫌次第で咲いたり、咲かなかったり、会話をしてみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

茶道稽古 4月(2回目) 

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軸   【柳緑花紅】

花    鯛釣り草 花筏

菓子   土筆(上政製)

稽古   初炭 後炭 薄茶(槍の鞘建水・駅鈴) 濃茶

 

IMG_20190421_173419今日は、一機に季節が移り変わった中でのお稽古でした。

各自が、5月の集いに向けての担当箇所のお稽古に励みながら、
合間に事務的な準備も、皆さんでして下さいました。

準備が少しずつ進んでいますが、まだまだ、細かな打ち合わせは
残っていますので、当日までに埋めていきましょうね。

今日の床軸は、シンプルな禅語ですが、深い意味がある事を考えた時に、今の私には救われる言葉でした。

常照寺 吉野太夫花供養

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今日は、5時起きで、京都市北部にある常照寺でのお茶会に行って来ました。

寛永三名妓と言われる、二代目吉野太夫を偲ぶ催しです。

IMG_20190414_0930388時過ぎには、吉野太夫が寄贈した吉野門の前に到着し、満開の桜を
鑑賞しながら少しだけ待ちましたが、そのうち開門され、まず本席設えの
遺芳庵に進みました。

初席に入れたので、住職さんもご一緒で、ご利益のありそうなお茶でした。

そこでは、「葉桜」の名の道明寺で出来たお餅を頂き、「よしの」の名の
お薄が出されました。
温かく、とても美味しいお茶でした。

「よしの」は茶舗小山園が、今日の為だけに作られたお茶らしく、帰りに
お土産として買って帰りました。

 

 

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副席の二席目は、野点です。
こちらも直ぐには入れました。

今日は、雨の予報でしたが、少し青空が見える位持ちこたえています。

三席目の煎茶席まで、足を進め、瓢で出来た珍しい煙草盆を目の前で見せて
頂きました。

 

 

 

 

DSCN9766 (3)私達が三席目を回り終えた直後、丁度太夫道中が始まった、という情報が流れ、本殿正面で、暫く、太夫の到着を待ちました。

この頃から、少し雨が降り始め、重い衣裳を付けた太夫さんは、
高下駄にもかかわらず、急ぎ足で、境内に入って来られました。

長い間、太夫の世界を守ってこられた古参の太夫さんのお話しも
聞かせて頂き、文化を守っていく事の大変さを、又も目の前で
見せられた様でした。

その後、点心の暖かなお蕎麦を食べ、太夫さんのお点前も
拝見出来、満足満足で帰って来ました。

全てが、順調に進み、早起きは三文の徳でした。

茶道稽古 4月(1回目)

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軸 【春水満四澤】

花  山吹 椿(太郎冠者)

菓子 うぐいす餅(福助堂製)

稽古 盆香合 薄茶・濃茶 卯の花

 

今朝は、色づいてきた山吹が床花になりました。
山吹の開花期間は、他の花に比べて短いので、毎年、丁度いい状態で使えるタイミングが難しいのですが、
今朝は、バッチリでした。
何の花が、使えるかは、毎回楽しみの一つです。

5月の集いに向かって、1か月早く、風炉に替えたのですが、皆さん、あまり抵抗も無く、お点前が出来ました。

又、参加者が少ない日だったので、集いに向けての打ち合わせも進められ、有意義な一日でしたね。

茶道稽古 3月(2回目)

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軸  【春光入寿盃】

花  貝母 雪柳

菓子 春の舞(福助堂製)

稽古 釣り釜での初炭 後炭 包帛紗 入子点

 

IMG_20190331_0913363月最終日、今日は、ゆっくりとしたお稽古が出来ました。
まるで、年度の終わりを象徴しているような、「お疲れ様でした、」と
言われているような、そんなお稽古日でした。

蕗の薹香合(黄交趾)は、春を充分演出してくれます。
今日、初炭でこの香合を使ってくれたのは、梶さんでした。
日当たりのいい、野原では、既に沢山の蕗の薹が、地面から伸びています。

新しく求めた、お香の《老梅》もとても甘い香りでした。

 

 

 

IMG_20190331_113925今年は、1回だけしか出来なかったけども、釣り釜を使ってのお稽古でした。
心なしか、釣り釜の扱いも、皆さん少しずつ慣れてこられたような
気がします。

来月は、集いの関係から、1か月早く《風炉》に替えます。

又、来年の釣り釜のお稽古を楽しみにね。

又、明日はいよいよ、新元号の発表です。
三つ目の元号の発表を待つ事になるとは、何とも感慨深いものがあります。

新しい元号と共に、気持ち新たに頑張って行きたいものです。