今日は、1年近く前から、計画していた、【松平不昧公没後200年祭】に参加する為に、早朝から、島根県松江市に
出掛けて来ました。
島根県人として、同郷の私自身の茶道の先生と一緒に、新幹線利用での、日帰り旅行でした。
9時40分に松江駅に到着後、直ぐに、島根県立美術館にタクシーで向かい、国宝の【梅花天目茶碗】等を始め、
不昧公の着眼で蒐集された茶道具を沢山見る事が出来ました。
宍道湖を背にしたこの建物は、ガラス張りの館内から宍道湖が見渡せ、景色をいつまでも見ていたいほどでしたが、次の予定のお茶会の時間が決まっていたので、急ぎタクシーを呼びました。
予約していた、お茶会は、松平家の菩提寺【月照寺】で行われました。
都会で行われる茶会と少々異なり、とてもほっこりとした茶会で、大きな吹上菊(別名浜菊)が立派な竹花入れに入っていて、我が家の庭で咲く浜菊との大きさの差に驚きました。
彩雲堂製のきんとんと、二服のお茶を頂いてから、ゆっくり境内を散策しました。
境内全域が国の史跡に指定されており、松平家九代までの方の廟所がありましたが、途中で大きな亀が鎮座しているところもあり、驚きました。
三番目の目的地【明々庵】に移動したいと思い、タクシーを呼べど、来て貰えない。
覚悟して二人で歩く事に、準備していった地図を再確認して、歩くのだったら、田部美術館に先に行く事に変更して、何とか、無事にたどり着いた。
チケットを購入してから、受付の方に、昼食の事を相談したら、近くにあるけど、お蕎麦が切れ次第閉店になる、との事。
都会では考えにくいだろう、先に食べに行く事を許して下さり、八雲庵での出雲そばを、無事に頂けました。
再度、田部美術館に戻り、引き続き、不昧公特別展にどっぷりと浸ってきました。
創設者は“日本一の山林王”といわれた田部家の第23代当主田部長衛右門朋之氏です。
外は、白壁、一歩門をくぐると、洋館の建物。
出雲焼の代表、楽山焼や、布志名焼を含めての、茶道具を沢山見せて頂きました。
いよいよ最後の目的地、明々庵に徒歩で向かう。
田部美術館からは徒歩圏内だったので、昼食も取れている事だし、安心して、向かえました。
ここでのお茶会は、チケット申し込み時には既に完売で参加は無理だったので、庵も見学不可かも、という思いで足を運んでみましたが、見学OK。
ここまで、歩いて来たかいがあった。
日の当たるなか、報われた瞬間でした。
不昧公没後150年に当たって、使われていた茶室が、この地に移されたそうです。
このローケーションの中、お抹茶を一服頂き、
記念に、「明々庵」のロゴ入り茶杓を購入してきました。
何とか時間もありそうなので、又、徒歩で松江城の天守閣まで向かいました。
お城は、時間が残れば、という思いだったのですが、今日は、快晴の中、予定通り全て回る事が出来て、有意義な楽しい一日でした。
お城からは松江駅まで、さすがにタクシーに乗れることが出来て、一安心。
色々な場面で色々な方にお尋ねしながら、二人の旅は、成功しました。
タクシーが拾いにくい、という事は分かりましたが、松江の皆さま、お世話になりました。
いい思い出が出来ました。
有難うございました。