着物と茶道 日本の文化ブログ

きものリメイク

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今、島根県の施設で過ごしている97歳になった母が、元気な頃に、「ミシンは光子にあげる」と言い続けていたらしく、2年前に持って帰って来ました。

所が、和裁を習ってきた私は、手縫い作業でほとんどが間に合っていたもので、何十年もミシンを使ったことが無かく、いざミシンのカバーを開けてみても動かし方も分かりません。

そのうち、不定期での着物リメイク講座の募集があって、着物リメイクにも興味はありましたが、母のミシンを使えるようになりたい一心で受講してみました。

何とか、ミシンを動かせるようにはなりましたが、準備の為の取り扱いが分かりません。

この夏、妹が手術をする事になり、そのお見舞いと、母の面会、父のお墓参りを兼ねて帰省する際に妹にミシンを引き取って貰おうと思い、又、車に乗せて持ち帰りました。

ふと、妹が、元ミシン屋さんに知り合いがある事を思い出し、来て頂いて、指導を受けると、きちんと動くではないですか。

妹に引き取って貰うつもりのミシンが蘇り、私にも使えるようになり、とても嬉しい限りでした。

そのミシンが使えなくても、妹宅にあるミシンで、子供の時のようにお揃いのスカートを作ろう、と思って準備して帰った生地で、今夏数枚作る事が出来ました。

 

IMG_20240811_181614もう、着ないだろうと思った浴衣をほどいて、妹の分と2枚作れました。

只、ほどくだけでも、4時間も掛かりました。

着てみると、さすが浴衣地、凄く涼しいです。

お揃いのスカートで、母の面会に行って来ました。

 

 

IMG_20240811_181742随分前に、母の着物を貰い、私が茶道の稽古で散々着たせいで、膝が抜けていました。

上下半分に切り、下部だけ、巻きスカートのような感じで使ってはみましたが、あまり出番はなくしまっていました。

今回、その生地をほどいて、妹とお揃いのスカートを作ってみました。
生地的に弱っている個所も沢山あり、裏から補修をして、生地もつないで、そこにポケットを付ける事で誤魔化し、裏地も付けて出来上がりました。

母の着物をフルに生かすことが出来、喜びです。
冬にはくと暖かそうで楽しみです。

 

IMG_20240811_181524この着物は、頂いたものだったのですが、古いもので虫食い場所があったり、縫い目が切れてきたりして、着物として着る事は不可能になってきていましたが、柄は好きだし、処分する事も出来ない・・・と思っていました。
ほどいて、使えそうな所だけを集めてみたら、何とか、1枚分は作れそうです。

表生地と、胴裏を一所に洗ってみると、表生地から出た染料で、胴裏も染まり、丁度いい具合に裏地として使えるものになりました。

完成して、着用してみると、全体正絹だから、とても気持ちがいい事。
これは、蔦模様で秋柄だから、夏が終われば早速に着れそうだな・・・

下さった方に見せに行かなくては。楽しみです。

母のミシンを何とか使えるようになりたい一心で、又持て余していた着物たちも有効利用出来、理想にしていた、リメイクスカートが作れ、厳しい夏でしたが、有意義な夏休みを送っています。