今日は、祇園祭りにちなむ、八坂神社での献茶式とお茶会に出掛けて来ました。
チケットが中々手に入りにくいようで、私一人分だけ回して頂けたので、皆さんの分もしっかり見聞してこねば、と
使命感を持って出発。
八坂神社に行く事すら、何十年振りなので、頂いた資料でしっかり下見をして行ったものの、茶席会場を探す事から、
1人弥次喜多でした。
何せ、お茶席だけでも9席あるという事で、献茶式の前に、1席は、クリアーしておかねば・・・
一番奥にある、清々館からスタートして、ここへは直ぐに入れて頂け、祇園祭りに因んだお道具の組み合わせを、
さっそくに見せて頂きました。
急いで、献茶式会場に向かうと、本殿には定員オーバーで入れて
頂けず、横に設置されたテントの中で、ビデオを見せて頂く事に。
でもこれが良かったのです。
お家元のお点前が、炭手前からしっかりと拝見出来たのです。
絞りの浴衣地で作ったワンピースを着用された若いお嬢さんと
並んで、家元のお手元をしっかりと見せて頂けました。
凛とした空気の中、時々、どこからか流れてくる風がとても
爽やかで、益々神事が厳かに感じられました。
厄病を払う為に、平安時代から始まった祇園祭り、お献茶が、表と裏の当番で始まったのは、近代のようですが、今年は、裏の担当で、茶席2席だけを表さんが担当されていました。
お献茶が終わり、向かった【中村楼】では、何と、お家元と同席させて頂け、お隣でも無いのに、少し緊張の時間。
こちらでは、池で鯉が泳いでいるお庭の見えるお部屋で、
立礼のお席でした。
【蘇民将来子孫也】という、親孝行の言葉が書かれた軸があり、
お話しを聞かせて頂きました。
常盤殿・常盤新殿と巡り、いよいよ本命の今日庵主催の【斎館】
こちらでは、朝一番からお外で行列が出来ていたので、後回しに
したのですが、行列が無くなりそうにないので、私も並ぶことにしました。
ようやく、建物の中の待合に入れて頂けたのですが、何と、氷室の如く、大きな氷が置かれたお部屋。
いよいよ茶席に案内され、席が落ち着いたところ、いきなり、お家元が半東で出て来られ、私は思わず「ウオー」と声を上げてしまいました。
お床には、信長公から拝領されたお軸が掛かっていて、祇園祭の様子が緻密に描かれいて感動しました。
先日、【助教授】の許状申請を荒木先生を通してして頂いたところですが、今までの許状は、全て大宗匠からの授与でしたが、今回は、坐忘斎宗匠からになります。
この件も含めて、先月の大徳寺でお近くで拝見出来た事に続き、今回の茶会では、こんなに何度もお側に近付ける機会に恵まれ、感動の1日でした。
後残すは、漢字ミュージアムで設営されている、表さんの席と、
一見さんお断りの【一力】だけになりました。
何とか、時間内に、9席制覇出来そうで安心して八坂さんの鳥居を後にしました。
表さんのお席は、立礼で、大勢が入れてゆったりとしていました。
最後に残した、本日の本命でもある【一力】さんの暖簾をくぐる。
朝は、こちらも行列が出来ていましたが、14時にもなると、
すんなり入れました。
さすがに、チケットと交換におしぼりと冷たいお茶をお姉さんから頂き、大広間で席入りの時を待つ。
大きな梁が目に付く、大広間で、年代物の床や襖絵を見せて頂き、こちらは、カメラOKという事でバンバン写しました。
通された茶席では、お点前は無しでしたが、6~7名の舞妓さんが次々お茶を運んで下さる。
こちらでも写真OKという事で、沢山撮ってしまいました。
さすが、舞子さんは写される事にも慣れていらっしゃる。サービス精神バッチリで、シャッターチャンスを作って下さるのでした。
【歓喜入佳辰】
一力さんでは、お道具も写させて頂けました。
最後に回った、一力さんが終了した途端、色々な物を見せて頂き頭も一杯になり、お腹はお茶で一杯。お菓子は、ギブアップで途中から鞄の中に、従ってお腹が空いてくる。
食べ残した稚児餅や、行者餅は、持ち帰りました。
何とか思い残す事が無く、一日、無事に全てを廻る事が出来ました。
途中で疲れて来て、心折れそうになりながら、皆さんに報告する為には、何とか行くだけ行ってみないと、と気持ちを立て直し、最後まで頑張りました。