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カテゴリー別アーカイブ: 着付けと茶道ブログ

茶道稽古12月(3回目)

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軸  【無事是吉祥】

花    蝋梅 侘助

菓子   聖夜(香月製)

稽古   台天目 盆点 唐物 初炭 薄茶平点前

 

今日は、年内最後のお稽古でした。

コロナ禍の中、6月にお稽古を再開したので、月2回の稽古日を月3回に変更し、少人数でお稽古が出来る様にして
続けて来ました。

茶碗や、茶巾、茶筅に至るまで、熱湯消毒をしながら、同じ布巾は使わない様に、ペーパータオルを使い捨てに
しながら、対応してきました。

勿論換気をしながら、工夫をすれば、お稽古を続ける事が出来る、証明できた思いで、一年を終わらせる事が
出来ました。

「何処にも行けない、何も出来ない日々の中、茶道のお稽古に来れる事が楽しみだった。」と言って下さる方も
あって、私も気持ちよく、稽古日を過ごす事が出来ました。

今の状況は、まだもう少し変わらないでしょうけども、こうして茶道を楽しむことが出来るのも事実なので、
茶道にとって一番大切な季節の変化を感じながら、一歩一歩進んでいきましょうね。

今日も先週と同じクリスマスに因んだお菓子を準備しましたが、同じようなきんとんではありましたが、お店を
替えてみたので、私も楽しめました。
とても可愛いお菓子で、勿論、美味しいでした。

 

さあ、今年の仕事も、明日の美容師さんの着付けレッスンでいよいよ終わりです。
来年もしっかり着付けと茶道に情熱が注げるように、元気に過ごしていきたいものです。

茶道稽古 12月(2回目)

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軸  【無事是吉祥】

花   蝋梅 侘助

菓子  クリスマス(福助堂製)

稽古  行之行 初炭 盆点 盆略 薄茶平点前

 

今日は、3人さんが、初釜に向かって、奥伝の稽古を中心に、行いました。

難しく、中々完璧には出来ませんが、奥伝が稽古出来る様になったこと自体が大きな進歩なので、焦らず、
頑張りましょうね。

初釜では、後輩に堂々と披露しましょうね。

24796今日のお菓子は、とても可愛い、クリスマスに因んだきんとんでした。
既に日本でも、クリスマスは、ポピュラーな行事になってきていますので、
茶道具にも、因んだものが増えて来ています。
古典ばかりではなく、生活に密着した道具が存在する事も、大いに
歓迎します。
これからも、それぞれの時代に即した、身近な道具で、楽しみたいものです。

庭では、早咲きの西王母に次いで、侘助も咲き始めました。順次椿が咲いて
くれる事が、寒々しい冬景色の庭であっても楽しみです。

ジロー君へのお供え

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犬のいない夕方散歩を始めて10日が過ぎました。

犬同伴の散歩をしていた時に、いつもジロー君を可愛がってくれていた小学校2年生のカレンちゃんが、「ジロー君に
供えて下さい。」と背負っていたランドセルを下に投げ捨てて、ナイロン袋に集めた落ち葉を渡してくれました。

昨日、亡くなった、という話をした時に、「悲しい・・・」と言ってくれていたので、学校帰りに、集めてくれた
ようでした。

大人に相談して、「花の無い時期なので、綺麗な落ち葉を集めて、お供えにしたら。」と言われたのか、綺麗に畳んであった形跡のある袋に入っていました。

必ずしも、学校帰りに、会えるとは限らないので、私達夫婦を見つけた途端に遠くから走ってきて、会えて
よかった・・・という雰囲気だったので、私も大切に持ち帰り、箱に詰めて、ジロー君のお家に持って行きました。

お母さんも、東京に居るお姉ちゃんも、カレンちゃんの気持ちに凄く喜んでいました。

カレンちゃん有難う!!!

きちんとお供えして貰いましたよ。

これからも、優しい子に育っていかれる事でしょう。

茶道稽古12月(1回目)

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軸   【炊くほどは風が持て来る落ち葉かな】

花   唐子椿 紅葉

菓子   寒ぼたん(香月製)

稽古  初炭 後炭 盆点 唐物 台天目 色紙点 茶箱月

 

昨日、用事があって立ち寄った友人の家で貰って来た唐子椿と、今朝近所の山で摘んできた紅葉が、とても
綺麗でした。

照葉も少なくなってきましたが、気に掛けながら、散歩をしていると自然が多い所に住んでいるお陰で、色々な植物に出会えます。

季節を味わえる事は、日々が豊かに暮らせる事の一因でもあると思っています。
冬至までどんどん日が短くなっていきますが、その時期を過ぎると、一日一日、少しずつでも長くなって行く事に喜びも感じられます。

IMG_20201206_121830今日のお稽古も初釜に向かっての内容でしたので、難しいものばかりの
羅列ですが、完成度は高くなってきています。

IMG_20201206_145636テキストの無い口伝のものばかりなので、ノート整理が大変だと思いますが、少しずつ進んでいる事でしょう。

 

 

 

 

 

 

IMG_20201206_154224先月、二重太鼓をお教えしたばかりの大壁さんが、着物姿でお稽古に
来られました。

少し?の部分もあったのですが素晴らしいです。
着物姿でお稽古される様子がとても綺麗と、見ていた人が、連写の様に写されていました。

本当に、綺麗に着られていて、美しい姿でした。

非日常の中で、美味しいお菓子とお茶を頂き、綺麗な花や、道具を見て、
リフレッシュして帰って行かれます。

特に今、コロナ禍の中、こういう空間がある事が、気持ちの切り替えになって貰えて、私も嬉しいです。

大津での前撮りとジロー君

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コロナ禍の中、今年も大津での振袖前撮りのお仕事が無事に終わりました。
5月の予定だったのですが、緊急事態宣言の発令によって、この時期まで延期になっていたのです。

近年は、西武デパート内にあった鈴乃屋大津店での実施だったので、琵琶湖のほとりにある県立武道館での実施は
数年振りでした。

1年に1~2回、3日間連続のお仕事でしたが、15~6年通って来たもので、今年で最後になるかも・・・という
事情の中、何だか琵琶湖を見るのも胸が詰まる思いでした。

少し、早めに武道館に到着したので、琵琶湖まで近づいたところ、朝の琵琶湖を眺めておられた店長が、記念にと
写して下さいました。

いつも、バタバタと仕事が始まるのに、今回は、朝の琵琶湖をしっかり眺めて、ゆくっりとした気持ちでの
スタートでした。

IMG_20200524_1801303日目の日曜日は、お客様の予約数も多く忙しい1日でしたが、無事に3日間を終了する事が出来、安堵する思いで帰宅したところ、お向かいのワンちゃん
ジロー君が亡くなった報告が待っていました。

散歩をしていても、夏ごろから、調子が悪そうだったのですが、腎臓の数値が悪いという事で、余命、1年と言われてから、3か月位で、あっという間に
逝ってしまいました。

東京の方が、高度な治療が受けられるかな・・・という事で、一時東京に
行っていましたが、自然療法のホモトキシコロジーの治療を取り入れて
おられる先生が堺にもいらっしゃる、という事で川西に戻ってきて9日目
でした。

お向かいのお姉ちゃんは、藁をもすがる思いで必死に治療の道を探ったのに空しくでした。

 

143484C8-A891-413A-9E31-86CA13CA8C9C子供の頃から、もう歩けない・・・と言いだして、散歩途中でよく私は抱いていましたが、最後に抱いた時は、痩せて軽くなっていました。

私にとっては、その事が、彼との最後の触れ合いになりました。

優しくて、犬にも人にも仲良く触れ合えるフレンドリーな子だったので、
犬友も多く、皆さんに報告せねばです。

生後7か月で、お向かいにやって来てから、4年余り、甘えたで、いつも
楽しませてくれました。

後、3日で5歳になるところでした。

ジロー君、有難う!!!!!

茶道稽古 11月(3回目)

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軸   【閑座聴松風】

花    絞り西王母 ヤマボウシ

菓子   照葉(福助堂製)

稽古   初炭 盆点 盆略 行の行

昨日、庭の手入れが出来ていたので、今朝は一枚の葉っぱも無く、床花に入れる花だけの見積もりですみました。

早咲きの西王母が無くなりかけていますが、何とか、今日も丁度いい程度の物があり、真っ赤に紅葉している
ヤマボウシと添わせる事ができました。

 

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お稽古内容は、ベテランさんの行台子を使っての【行の行点前】を中心に行いました。

テキストの無い、口伝のお稽古なので、自分でノートを作って
いくしかないのですが、3人さんが、お互いのお点前をじっくり見て、脳裏に刻み付けて下さったことと思います。

又、来月も予定しておりますので、頑張りましょうね。

庭の花

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今朝、庭への出口のカーテンを開けると、昨夜の風のせいで見事な落葉景色でした。
まさに、【開門多落葉】でした。
必死に落ち葉拾いをしながら、はたと周りを見渡してみると、つわぶきの花が満開で、鮮やかな黄色の花が、庭を
賑わしてくれています。

万両も、例年より、かなり大粒の実が付いていて、深みのある赤が際立っています。
こんなに大粒の万両は初めてで、冬の庭の中で、《万両ここにあり》と主張しているように見えました。

今年は、黄色の千両が消えてしまいましたが、赤の千両は、綺麗に色づいています。

植物も、人の営みと同じく、いい時、悪い時色々あるのだな・・・
有難い事に、今年はいい時が巡ってきたようで、庭の手入れをしていて嬉しくなりました。

今日は、8月に亡くなられた着付けの親先生の弔問に、同僚と共に伺ってきました。
コロナ禍の中だったので、親族だけの家族葬をされた、という事でしたが、息子さんが、気持ちよく受け入れて
下さったので、1時間ばかりお邪魔して参りました。
私の着付け人生40年間は、恩師との思いででもあり、走馬灯の様に思い出されてくる事を、息子さんご夫婦に色々お話しさせて頂きました。
喪中のはがきを頂いた時は、私もかなりショックでしたが、こうしてご挨拶も、ご焼香もさせて頂き、少し気持ちの
整理がついた気持ちになりました。
寂しくなりましたが、お元気そうな時の遺影を見て、私の中には、元気はつらつなお姿そのままを残していこうと思った次第です。

「有難うございました。ゆっくりお休みくださいね・・・」

茶道稽古 11月(2回目)

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軸  【開門多落葉】

花   錦木 絞り西王母

菓子  織部上用(上政製)

稽古  初炭・後炭・薄茶・台天目・唐物 色紙点

 

秋晴れの暖かな日が続いています。
又、庭には、軸のごとく、藤の葉っぱが沢山落葉しています。

前回のお稽古時には、まだ青味が残っていたニシキギも、今日は、綺麗に紅葉していました。
炉になると、椿オンリーになってしまいますが、早咲きの絞り西王母が、9月から咲き始めたもので、蕾が殆ど
無くなってしまいましたが、今日は、有難い事に、綺麗な一枝が残っていました。

それぞれが、初釜に向かって練習をしましたが、テキストの無い、四科伝は、難しいですね。

着物で来られた坂口さんは、力も入っていたからか、又お稽古最後の方だった事もあって、初炭の他に、
薄茶平点前を2回、頑張られました。

逆に私が、今朝は、七五三の早朝着付けに行った後でのお稽古になったので、洋服での指導になりましたが、皆さん、冬に向けては、着物でのお稽古にも励みましょうね。

茶道稽古 11月(1回目)

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軸    【瑞気満高堂】

花     ニシキギ 山茶花

菓子    猪子餅 新米せんべい もみじ

稽古    初炭 後炭 薄茶 濃茶 (杉棚利用)

 

今年は、1日に、炉開き祝いを行う事が出来ました。

茶室が夏景色から、冬景色に一変します。

風炉から炉に変り、炭の大きさが巨大になるので、釜の中の湯もしっかりと湯気を上げ、沸いてきます。
側にいると、まだこの時期だと、暑くなるくらい、暖房効果もばっちりです。

IMG_20201101_152806今日は、杉棚を使って基本の稽古をして頂きました。

二人の方が、着物で来てくださり、袂の不具合を経験して、こなし方の勉強
にもなりましたね。

炉開きには、三つの【べ】の道具を使うという約束があるのですが、この棚に載っている《備前の水差し》《織部の香合》《黒織部の茶入れ》で、揃える事が出来ました。

お菓子も、上政さんで注文をして《猪子餅》を準備する事が出来、茶人としてのお正月を無事迎えることが出来ました。

 

 

IMG_20201101_124257干菓子器は、岩手県平泉の伝統的工芸品漆器「秀衡塗(ひでひらぬり)」
使いました。
お祝いにふさわしい、華やかな漆器です。
中々関西では、見かける事は少ないですが、関東出身のお向かいの奥さんから以前に頂いていたものです。
新米を使ってのおせんべいと共に、炉開きに見合った干菓子も準備
出来ました。

これから、半年間、大きな炭を使っての茶道を楽しみましょう。

 

茶道稽古 10月(3回目)

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軸   【東籬佳秋色】

花    上臈ほととぎす コバノランタナ

菓子   焼き栗(香月製)

稽古   中置初炭・後炭 茶箱月点前 和巾点

 

一機に寒くなり、床暖を入れてのお稽古となりました。

今月は、中置でのお点前が中心になるのですが、先週2回目のお稽古同様、小板を使ってのお稽古を行いました。
五行棚程の華やかさはないですが、10月だけの素朴なお点前です。
まだ、キャリアの浅い坂口さんには、丁度基本も学べてよかったです。

上級さんには、四科伝の和巾点も挑戦して頂きました。
幕末の頃に活躍された、11代玄々斎精中がまとめられた、【和巾点】
茶道を完成させた利休さんから代々受け継がれてきた茶道を守らねば・・・と宮家に献茶を申し出られた際に
拝領された、と言われる和巾に因んだお点前。
意味を嚙みしめながら、お稽古に挑みたいものです。

 

IMG_20201018_135340今年も、香月さんの【焼き栗】がとても美味しいでした。

この時期は、お菓子も栗が中心になりますが、【焼き栗】は最高です。

又、来年も楽しみにしたいものです。