着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2013年11月

明峰高校 浴衣講習会

 

今年度も、地元の県立明峰高校家庭科専攻の生徒さん達への、浴衣着付けの講習会に行ってきました。

昨年度の反省から、講義の時間をかなり減らし、実技優先で予定を立てましたが、それでも頂いた2時間では、やはり後半は、押してしまいました。

①蝶々結びが、縦結びにならない事

②着物は右前に着る事

③他所への訪問の際は、必ず足袋着用(洋服での靴下も同様)

今回の短い練習時間で、実際に浴衣着付けは忘れたとしても、上記3点だけは、若い高校生にきちんと覚えておいて頂きたかった、私からのお願い・・・の様な気持ちでお話しと練習をさせて頂いてからの実技指導になりました。

なかなかうまく出来ない方もありましたが、皆さん一生懸命練習して下さって、私にとっても新鮮な時間を過ごす事が出来ました。

大人になって、高校時代に浴衣を作った事と、着付け指導を受けた事がいい思い出になってくれる事を願いながら、学校を後にしました。

 

美容師さん 袴練習

ボディーでの練習が多くなっていた美容師さんですが、今日は、相モデルでの練習が出来、袴のモデルをされました。

普段の洋服姿から考えると、あまりにも袴が似合っておられたので、思わず、撮らせて頂きました。

もう、卒業式シーズンに向けて袴着付けの練習開始です。

茶道稽古 11月(3回目)

軸  【開門落葉多】

花  絞西王母 黄千両 白山吹照葉

香合  琵琶形 (萩焼)

菓子  藪柑子(笹岡製)

稽古  後炭 濃茶 薄茶 盆略 千歳盆

例年12月は、着付けの仕事が多忙になる為、11月に3回お稽古の予定を組みます。

師走に近づいた、という意味で、香合は琵琶形を選びました。

今年の干支である巳(蛇)は琵琶を手に持つ弁財天のお使い、と言われるところから、この1年は、琵琶にちなんだものが頻繁に使われましたが、そろそろお片付けという意味で、今日は床に飾ってみました。

黄色の千両は、昨年は、色づいたと思ったら、すぐに鳥に食べられてしまったので、今年は、早めに切って茶花に使ってみました。

茶道指導者として、活動するようになって、17年になりますが、我が家に茶室が出来た事を期に、門標(表札)を申請する事にして、夏に申し込んだのですが、ようやく受理されました。

茶の道の修道者であると同時に「指導者」という大切な役割を担う、決意と自覚を表すひとつの形として、「心の標」として拝領致しました。

今年は、還暦の年でもあり、心新たに進んでいけたらいいな・・・と思います。

 

 

 

茶道j稽古 11月(2回目)

軸     【紅葉舞秋風】

花      絞西王母  白やまぶきの照葉と実

菓子     もみじ狩り(笹岡製)

稽古     初炭 後炭 薄茶 濃茶 千歳盆

久し振りに、矢野一浦さんの軸を掛けてみると、本当に木の葉が風に舞っているような字で、手に持って見るより、床に掛けたほうが一段と絵にもなっているようで、改めて感動しました。

以前はそれ程感じなかった事も、違った見方が出来る、こういう事ってあるのでしょうね。

笹岡さんのお菓子もとても美味しく、いつも有難うございます。

茶道稽古 11月(1回目)

軸     【東籬佳秋色】

花      絞西王母 ときわ万作の照葉

菓子    いのこ餅(笹岡製)

稽古    初炭 後炭 薄茶 濃茶 千歳盆

今日は、炉開きで、皆さんと一緒にささやかなお祝いを致しました。

半年振りに、炉に炭が入り、やはり暖かです。

愛猫のアミもお菓子のおねだりをして、お稽古に参加しております。

猫の手を生かしてくれる時がくればいいのですが。

機織り体験と正倉院展

今回のお出掛け会は、麻糸作りと、麻糸を使っての機織り体験をさせて下さる、中川商店と、正倉院展へ行って来ました。

中川商店の福島さんに指導を受けながら、皆さん一生懸命麻の繊維を裂く作業をしましたが、そんな簡単な事でも容易ではなく、何にでもプロが存在する事が、再認識出来ました。

20年振りの正倉院展も、それほど待ち時間もなく、1300年前の驚きの品物を数々見せて頂けました。

 

秋のお出掛け会

参加者・・・守安さおりさんのコメント

112日㈯は、教室恒例の”秋お出かけ会”でした。

今回訪れたのは奈良、麻の手織り体験~三段お重ランチ~

正倉院展盛りだくさんの内容です。


まず築120年になる中川政七商店に到着、麻の手織り体験とランチが頂けます。

お店の奥に布蔵を改装したという”機場”がありました。

そこで丁寧なご指導のもと、一人ずつ機織りを体験させて頂きました。

両手両足を駆使して織るのです。興味深い体験でしたが、難しかったです。

織るのも大変なのですが、その前に麻をさいて糸を作り、手で紡ぎ長い糸にしていく

ことから、何からなにまで手作りなんだと、改めて気づかされました。

さて、機織り体験の後は、お食事です!

大和ポークのあられ揚げが豪華な三段お重ランチを頂いたら、次は奈良国立博物館、

65回正倉院展へ・・・お天気の三連休初日ということで、

奈良公園は周辺も賑やかでしたので、待ち時間が気になりましたが

行列は流れていて程なくして入場できました。

中に入ると、1200年以上も経ってるとは思えない、聖武天皇遺愛の品ー

鏡や楽器、衣裳、東大寺の仏具などが展示されていました。

中でも私は23年ぶりに公開という”漆金薄絵盤”が印象に残り

それは、直径56cm,高さ17cm蓮の花の形をした仏具で、お香の台座だそう

・・・なんとも贅の極みです。

金箔を貼った木製の花びらに花喰い鳥、獅子などが描かれ、

鮮やかなデザインにとても魅了されました。

天平文化を彩った至宝の数々に陶酔しながらお出かけ会はお開きです。

今日一日を過ごしてみて・・日本の工芸品と国宝と品物は違えど、

技をかけて大切につくり、継承や保存している品、

という点はつながるでしょうか?

ものがあふれ、利便性を求める現代ですが利便性は備えても、

古来より培ってきた日本人の感性に合うものは忘れたくないですね。

機械では作れない、人間の手でしか作れない大切なものがあると信じて、

私自身着物の着付けもさらに、精進していきたいと思いました。

今日の会に携わって下さったみなさま、感謝いたします!(^-^)