今日は、朝からお天気で気持ちのいい一日でした。
淡交会京都支部での初茶会に、井村さんと坂口さんと一緒に出掛けて来ました。
阪神支部所属の私にとっては、京都支部での初茶会は始めてでしたが、暖かく迎えて頂けたお茶会でした。
数日前からの天気予報で、今日だけ晴れということが分かって
いたので、3人で着物で行く事にしていました。
会場を見渡しても、三分の二位の方がお着物での参加で、初茶会に相応しい華やかな文様のお着物が沢山見受けられました。
お昼位の到着にしたので、まずお得意のコース設定で点心席から回りました。
京料理【たん熊】さんのお弁当で、一つずつのお味がとても優しく、食べきれるか心配するほどの量でしたが、完食出来ました。
始めて頂くお店でしたが、帰宅後調べてみると、高級料理店でした。
さすが、京都と思える上品なお味のお弁当でした。
(写真は、たん熊北店でのランチ料理)
濃茶席では、二席ほど待つ事になりましたが、時間が掛かった理由が入席
してから判明しました。
新型コロナウイルスの流行から、3~5人一緒に頂くべし濃茶が、1人ずつの茶碗で提供されたからでした。
軸は、お正月らしい【松寿千年翠】 淡淡斎
面白い枝ぶりにしっかりつぼみのついた紅梅と、白玉椿が、どっしりした竹の花入れに入っていました。
菓子は、大きなゴボウが挟まれた、花びら餅でした。(千本玉寿軒製)
しっかり伸びる柔らかいお餅でした。
始めて、京都での初茶会に参加させて頂いたのに、失態をしてしまって、何と正客席に座ってしまたのです。
席主さんに、「お正客様」とお声を掛けられて始めて気が付き、既にその場を逃げる事は無理、と覚悟を決め、今の自分に出来るだけのご挨拶をさせて頂き、何とかその場をしのぎました。
慣れていない事を察して下さってか、席主さんに優しく包み込んで頂き、何とか席を終わらせる事ができ、ほっとした次第です。
今日は、予告も無しに突然やってきた正客の経験が、私にとっての一番の勉強になりました。
又、待ち時間に館内を散策して、茶室を見つけました。
京都美術クラブ内にある茶室で、この茶室をお借りする事の可能のようですが、今回は、400人からのお客様だから、当然、広間での接待になるわけですね。
続いての薄茶席は、立礼でした。
最近は、足の痛みの事を考えて下さってか、茶席も立礼席が増えて来ました。
福席では、とても珍しいお花が入っていて、【にわとこ】と
【ヒマラヤ雪ノ下】だそうです。
菓子は、老松製のきんとん【雪餅】でした。
薄く載せられたきんとんが、口の中でフワッと溶ける様で、本当に雪が解ける感覚でした。
帰り道、暫く、余韻が口の中に残っていました。