着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2020年10月

茶道稽古 10月(3回目)

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軸   【東籬佳秋色】

花    上臈ほととぎす コバノランタナ

菓子   焼き栗(香月製)

稽古   中置初炭・後炭 茶箱月点前 和巾点

 

一機に寒くなり、床暖を入れてのお稽古となりました。

今月は、中置でのお点前が中心になるのですが、先週2回目のお稽古同様、小板を使ってのお稽古を行いました。
五行棚程の華やかさはないですが、10月だけの素朴なお点前です。
まだ、キャリアの浅い坂口さんには、丁度基本も学べてよかったです。

上級さんには、四科伝の和巾点も挑戦して頂きました。
幕末の頃に活躍された、11代玄々斎精中がまとめられた、【和巾点】
茶道を完成させた利休さんから代々受け継がれてきた茶道を守らねば・・・と宮家に献茶を申し出られた際に
拝領された、と言われる和巾に因んだお点前。
意味を嚙みしめながら、お稽古に挑みたいものです。

 

IMG_20201018_135340今年も、香月さんの【焼き栗】がとても美味しいでした。

この時期は、お菓子も栗が中心になりますが、【焼き栗】は最高です。

又、来年も楽しみにしたいものです。

秋の七草 葛の花

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ぼちぼち、稲刈りが済んでいる田んぼもあれば、まだ黄金色に染まったままの所もあります。

台風、14号が発生したという事なので、次に通る時には、刈り取られているかも分かりません。

夏前に可愛らしい苗が植えられて、お水の中で泳いでいるような状態から、私達は暑い暑いと言っている夏の間に、
稲は堂々と成長し、実が付き、涼しくなるころには、稲穂が垂れてくる。

毎年繰り返されるこの成長過程を見るのが、私は大好きです。

 

稲穂を題材にした帯結びも作っています。

《穂 ほまれ》です。

お米大好きな私にとって、今年も、美味しいご飯が食べられる事は、有難いことです。

 

田んぼ道を過ぎ、今日は珍しく、猪名川の河川敷を通りました。

茂った草の中に、秋の七草の一つである、【葛】を見つけました。

山の中で自生するものと思っていましたが、こんな所にもあるのだと、この発見も喜びでした。
挿し木にしたいところですが、葛は強くて繁殖しすぎるので、我が家の庭では無理だと思い、眺めるだけにしました。
葛切りや、葛湯、冬場によく利用する葛根湯等、食する機会は多いですが、花を見る機会は珍しく、今年は秋の七草、全てに出会えた事に喜びでした。

茶道稽古 10月(1回目)

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軸   【吾心似秋月】

花   槿 萩 藤袴 花筏 三時草

菓子  栗拾い(香月製)

稽古  五行棚での初炭 後炭 薄茶 濃茶

 

今日は、少し蒸し暑い一日でしたが、自然換気だけで過ごせる気候でした。

床花には、秋の七草のうちの、萩・藤袴を入れましたが、何と、春の花である、花筏が、秋にも咲き始めて、
一所に入れてみる事にしました。

花筏は、晩春の花なのに、夏になると、早くも全て落葉してしまい、少し涼しくなり始めたら新芽をのぞかせ、あっという間に葉も大きくなり、花を付けていました。
年に2回も咲いて、得をした気分ですが、樹木としたら、無理をしているのでしょうか。

 

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又、菓子は、先週の栗は、木についている状態でしたが、今日は、落ちた栗の状態の物で、1週間の時間経過を自然そのままに演出する事が出来ました。
ご製は違いますが、それぞれに美味しいでした。

道具畳には、宇宙を構成している【木火土金水】の要素が存在すると言われる五行棚を据えての中置のお稽古をしました。

中置は、肌寒くなってきた頃に、お客様に火を近づけて差し上げましょう、との目的からの10月だけのお点前です。
温暖化が進むこれからの時代、登場する機会の減るお点前なのかも分かりませんね。

 

 

IMG_20201006_111402先日来より、お月さんを眺め、自然の変化を楽しんでいましたが、今日は、
茶入れにも、お月さんに因んだものを使ってのお稽古をして頂きました。

【広沢茶入れ】中興名物
「広沢の池の面に身をなして見る人もなき秋の夜の月」
この古歌から、小堀遠州が命名したという茶入れです。

現代人は、月を見上げて鑑賞しますが、昔の貴い身分の方々は、池等に映る
月を見て楽しんだと言われます。

香で楽しみ、陰で楽しみ、歌で心内を伝え、本当に風流なことですね。

中秋の名月

中秋の名月 2020

 

今年の中秋の名月は、教室のある木曜日でした。

6時15分位から、外に出て、お月さんがどこにあるか探したところ、教室の前の道から見え、ビルの間から
のぞき始めていました。

15分ほど同じ場所に立って見ていましたが、どんどん上に上がっていきます。

目に見える程の速さで動いて行くのです。

という事は、そんなに早く地球が動いているという事になるのです。

自分の足元は何も感じないのに、実はどんどん回転している・・・
不思議ですね!!!

今日は、お月さんの輝きと共に、地球の動きにもあらためて感動した日でした。

 

IMG_20201001_204749因みに、夜のお稽古終了後のティータイムおやつは、石井さんの差し入れの
数字カステラでした。

京都の老舗菓子メーカー 「伊藤軒」と、京都のテキスタイルブランド
「SOU・SOU」のデザインのコラボレーションで生まれた、なつかしくも
新しい「わらべ菓子」です。

各人、好きな数字を取り、わいわいと楽しく頂いて、お開きにしました。