着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2022年4月

茶道稽古 4月(3回目)

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軸     【薫風】

花     オダマキ 鳴子百合 都忘れ

菓子   桃・ミカン羊羹 上用 つつじ 桜(福助堂製)

稽古   行之行台子 長板での初炭・薄茶・濃茶 盆略

 

今朝は、リピーターさんの着付けが入っていたので、朝からバタバタでしたが、何とか着物に着替える事が出来ました。

午後からの予定だった、奥伝のお稽古は、着物を着てのお稽古になるので、私が洋服で、という訳にはいかないのですが、今朝は難しいだろうと思っておりましたが、何とか間に合わせる事が出来ました。

気候も良くなり、暖房も冷房も不要な時期ですが、穀雨の時期、あいにくの雨降りになりました。

今日は、朝一番は、新人さんのお稽古から始まり、半ばは経験数年の方、午後からは奥伝デビューのお稽古で、私の頭もフラフラしてきて、中々大変でした。

それでも、各人少しずつ出来ていく姿を見ている事が私の喜びです。

DSC_3129庭では、蕾が10個ついていた牡丹が、一機に開花してきました。
一輪だけ切って、玄関に入れましたが、何といい香り。

1週間は楽しめるでしょうか。

来月は、風炉になります。
又、景色が変わりますので、楽しみにお越しくださいね。

 

 

 

藤田美術館 リニューアルオープン

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今日は、建て替えの為に5年間も休館されていた藤田美術館が、今月から、リニューアルオープンされたので、行って来ました。

藤田美術館と言えば、世界に3つしかない国宝の曜変天目茶碗を収蔵しているという事で、有名な美術館です。
側にある、太閣園には、何度か足を運んでいますが、美術館を訪れるのは初めてでした。

リニューアルにあたって、国宝の曜変天目も展示されるという事で、是非この機会に、本物を見ておきたい、と思い、出掛けました。

3年前に、信楽のミホミュージアムで、3点共の曜変天目の展示があった時は、全国からの訪問者があり、お人で一杯の中、見て来ましたが、今日は、混み合う事も無く、ゆっくりと見せて頂きました。

LEDが開発されてからの方が、より輝きがしっかり私達の肉眼で見えるようになった、というお話も聞かせて頂きました。

普通の美術館では、案内係りの方の説明はありませんが、パンフレットやチケットが無い分、お尋ねすると、色々教えて下さる点が、今までの美術館と違う所でしょうか。

そう言えば、説明書の代わりは、QRコードを読み取りスマホで見るというシステムでした。

DSC_3122金継がされていた花入れを、再度樹脂で復元したものも展示されていました。

 

DSC_3120継ぎ目を、細くに修復した、という長次郎の赤楽もありました。

この様に、撮影が許されている点も新しい試みなのでしょうか。

以前は、戦争で焼け残っ蔵を美術館として利用されていたそうで、その当時も薄暗かったそうですが、そのイメージを踏襲するかの如く、新しい建物もしかっりと暗いものでしたが、一歩外に出ると、開放感たっっぷりのエントランスやお庭があり、重厚感のある蔵の門や、30cm以上はありそうな梁がそのままベンチとして使われていて、古典と新奇の融合といった感じでしょうか・・・
かなり個性的な美術館でした。

220x220_12300830今日は、着付け教室の1ON1も兼ねて出掛けてきたので、ゆったりとした、広いお庭に設えてある腰掛待合で、小鳥たちが飛び交う中、ミーティングもしっかりしてきました。

お天気のいい日に、こうして日本庭園の中でミーティングが出来た事も意義のある事でした。

 

 

 

茶道稽古 4月(2回目)

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軸   【春水満四澤】

花    小田巻  花筏

菓子   花菖蒲(香月製)

稽古   初炭(透木) 大円草 行の行 長板薄茶・濃茶

 

今日は、10時からのお稽古でしたので、私もゆっくりと始める事が出来ました。

奥伝を中心とした内容だったので、参加者全員が着物でしたが、午後からは、炭を炊くせいもあってか、少し暑くなってきました。

 

DSC_3115茶室から見える藤が、昨秋剪定しすぎたせいで、今年は少し花数が少なく寂しいのですが、早、咲き始めました。
開花が、年々早くなってきているように思います。
花蘇芳には、沢山蜂たちが集まっていましたが、藤の開花に気づいていないのか、まだ寄って来ていません。

そう言えば、昨年はメジロの誕生に1か月近く楽しませて貰ったので、今年もと期待しましたが、駄目でした。
近くで、鳴いている声は聞こえますので、またいつか来て欲しいな・・・

 

この2年間、全くお茶会は無く、時々、早くお茶会に行きたいものだ・・・と思う事があるせいか、今朝方、私主催のお茶会に両親と妹が綺麗に着物を着て、参加してくれた夢を見ました。
妹の娘の姪は着物が好きなようで、時々質問をしてくるのですが、妹の着物姿は、花嫁衣裳以来のような気がします。
昨年亡くなった父と連れ立って夢に出てくれたのは、嬉しい限りです。

 

明治時代のお雛さん

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朝から夏日になりそうな予感のする日差しの中、大阪天神橋筋6丁目にある、【大阪くらしの今昔館】に出掛けてきました。

着付け教室に来られている方のお家に伝わるお雛さんが展示されているという事で、それを中心に見に行って来ました。

江戸末期にタイムスリップ出来る9階・10階には天井改修工事の為入れなかったのですが、8階では明治・大正・昭和の大阪が大規模な立体模型で作られていて、戦後のバス住宅等全く知らないところもあるかと思うと、私自身が生きてきた時間とも共通するところもあるのですが、それを客観的に見てみると、模型が精巧過ぎる、という点もあるからでしょうか、とても楽しく観覧できるものでした。

 

44138最後に、企画展として、おおさかの明治時代のお雛さんとして目的の物が展示してあり、ママゴトセットのような、食器類も綺麗に揃った状態で毛氈の上に広げられていて、しっかり見せて頂けました。

横の白木のセットは、展示する目的ではなく、実際に子供さんが遊ぶために作られたものだそうで、お雛さんと一緒に展示する道具の他に、手に取って遊んでもよい、ママゴトセットも添えて作られていたとは、初めて知りました。

数年前に、有馬の雅中庵でも見事なお雛さんセットを見せて頂いた事がありましたが、日本の職人さんの技術に脱帽ですね。

これだけの物をご自宅では管理が出来ない、という事で、お願いして今昔館で引き取って頂いたそうですが、これからも、後世の方達に見せてあげて欲しいですね。

 

DSC_3108帰宅して、我が家の庭に出てみたら、数年前に友人が挿し木をしてくれた黒椿が、初めて咲いてくれていました。
まだ、木も小さいし、枝も短いので切れませんが、早く茶室の床花に出来る時が来て欲しいものです。

しかし、ぼちぼち、冬の花が終わり、夏の花に移行し始める頃に、ようやく黒椿は、奥てで咲く、という事は、茶室では出番が少ないのかな・・・

大阪 大川でのお花見

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昨年から始めた、着付け教室指導者間の1対1でのミ-ティング【1on1】の為に、大阪の大川を訪れました。
実は、本日の本当の狙いはそこでは無かったのですが、予定の場所が休館日だった為に、急遽行き場所を変更して、桜を見に、大川に向かったのです。

 

170705174019456s_lいつもこの辺りで桜が咲き始める頃に、仕事をしているので、ゆっくり楽しむことが出来ないでいたので、クルージングも行われるこの辺りの桜を楽しむことも希望の一つではあったので、最高のお天気の中、川のほとりのベンチに腰掛けて、桜の下で、ゆっくりとした気持ちで【1on1】が出来た事は、怪我の功名ではありました。

じっくり腰を据えて、目の前の桜を眺めていると、太い枝が、90度に折れ曲がって伸びています。

【桜切るバカ、梅切らぬバカ】という諺がありますが、大きく成長する水辺の桜は剪定をされているようで、枝がこんなに極端に曲がって伸びていく姿にも驚きました。

犬の散歩で行きかう人や、餌を求めて、人間に近づいてくる鳩や、都会の中の自然を楽しみながら話していると、気が付けば、きつかった日差しも肌寒さを感じる時間になっていました。

今日、もう一つ嬉しかった事は、鳩さんとの触れ合いが出来たのです。

この辺りの鳩は人慣れしているようで、手を差し出すと、トコトコやってきて、餌を持っていない私の指先をつついていきました。
一瞬怖かったですが、それほどの痛みは無く、餌を持っているように見せかけて呼び寄せ、実は持っていなかった、という、そのつもりはなかったのですが、逆に鳩さんを騙したようで申し訳なく思いました。

この2年あまり、コロナで外出する機会が減っていましたが、やはり外に出る事、広い空間を感じる事、改めて必要だな・・・と思いました。

茶道稽古 4月(1回目)

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軸   【柳緑花紅】

花    桃 加賀赤八朔

菓子   井手の里(香月製)

稽古   透木釜での初炭 長板での濃茶 薄茶 盆略 茶通

 

桜が至る所で、咲き始めました。

うちの庭では、白花の桃の花が満開になってきています。
その後、直径4センチ位の実に成長するのですが、なかなか食べられるものではありません。
しかし、木は立派に成長していて、毎年、梅の後に、暖かくなってくると、蕾が膨らんできます。

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気が付くと、貝母スズラン水仙春蘭とが、ひっそりと咲き始めていました。
赤や、ピンク、黄色のような目立つ色の花は直ぐに分かりますが、ひっそりと咲く花達は、きちんと探してあげないと、開花を見逃してしまいます。

前回、ワクチンの副反応の為にお休みされた方が、頑張って9時から来られて、出来なかった、茶通のお稽古をして帰られました。
全体的に、難しいお稽古に進んできているので、私も楽しみと責任と両方あるのですが、社中の人達のやる気に、私も頑張れます。

又、今日は、新入会者の方にも、初めて実際にお茶を点てて貰いましたが、成長が楽しみです。
ご本人は、楽しみと不安とが入り混じっておられる事でしょうけども、先輩方も、優しく色々教えて下さるので、心配はいらないですよ。
取りあえず、重菓子を口にされた時の「美味しい・・・」の言葉と共に、満面の笑みがこぼれているので、私は安心しています。
茶室で頂く、お菓子は最高に美味しいのです。
お稽古をしている者の、特権でもあり、共通認識なのです。